協和銀行 桃太郎ソフビ貯金箱
日本のおとぎ話「桃太郎シリーズ」の桃太郎のソフビ貯金箱です。北洋相互銀行の「桃太郎」とは、ずいぶん表情が違います。協和銀行は、1945年5月、不動貯金銀行を含む9つの貯蓄銀行が合併して設立された日本貯蓄銀行が前進です(このBLOGで紹介した不動貯金銀行[不動貯金銀行 銀行建築物金属製貯金箱]も含まれています)。1948年7月に普通銀行へ転換し、協和銀行へ商号変更しました。これは、戦後強まったインフレーションがさらに高進し、公社債などに資金運用が限られた貯蓄銀行は軒並み逆ざや状態となり、遂に民間の貯蓄銀行は経営が成り立たなくなってしまったからです。協和銀行は、東海銀行が名古屋、北海道拓殖銀行が北海道、埼玉銀行が埼玉と圧倒的な地盤があったのですが、協和銀行にはそれが無いことが、致命的弱点であるとの指摘もされていました。それに加えて、大企業のメインバンクにはなれなかったため、常にサブバンクの地位に置かれていました。そうした折、準主力行を担っていた安宅産業が経営破綻[安宅産業破綻](破綻処理は「“日本株式会社”の総力戦」「安宅産業の生体解剖」とも呼ばれました)してしまいます。1980年代中頃から中堅・中小企業と個人を重視する方針を掲げ、経営戦略を転換しています。1991年4月1日に埼玉銀行と合併し、協和埼玉銀行として発足しています。1992年(平)成4年)9月に協和埼玉銀行があさひ銀行と商号変更。2003年(平成15年)埼玉りそな銀行へあさひ銀行の埼玉県内の営業を譲渡。大和銀行を存続会社としてあさひ銀行を合併し、りそな銀行と商号変更しました。
裏側の刻印です。
- 2017.09.26 Tuesday
- 銀行・金融・保険系貯金箱
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- by 荒神乃庄そして酒遊